Q. 会場をギリギリに決めるメリットはあるの?

A. リスクが減り、好条件も期待できる
 柔軟に考えられれば大きなメリットがあります

結婚式場は早めに決めることのよさは、ウェディング雑誌や会場紹介サイト、会場見学の場でも多く発信されていると思います。

逆に、ギリギリに決めるメリットはなかなか語られません。
でも、メリットはもちろんあるんです。

※ここでは「ギリギリ=3ヶ月前」とします。
3ヶ月前は、場所や時間の記載が必要な招待状の印刷に入るタイミングで、まだ一般的なスケジュールで結婚式準備ができる時期だからです。

1. キャンセルの心配がない

「キャンセルする=キャンセル料を支払う」というリスクがほぼなくなるのが3か月前以降なんです。
そのタイミングで見学にいらっしゃるお客様は希望や条件がより具体的であることが多い。
すぐに最初の打ち合わせが始まるタイミングなので、お客様も会場側もその前提でお話をするというのも大きいですね。
日程が近づいて、より現実的に冷静になる、というお客様のメンタル的な理由もあると思います。

3ヶ月前はキャンセル料がそれなりにかかる段階(下記引用を参照)に入りますが、その後でキャンセルするケースは非常に少ない。
つまり、キャンセルする心配そのものがほぼないと言えます。

*公益社団法人日本ブライダル文化振興協会(BIA)のモデル約款における解約料
149 日目以降 90 日目まで
お見積額(サービス料を除く)の 20%まで及び印刷物等の実費
89 日目以降 60 日目まで
お見積額(サービス料を除く)の 30%まで及び印刷物等の実費

https://www.bia.or.jp/wp-content/uploads/2017/03/c9266f05bfd4ad4f5716f6e78044f379.pdf

2. 割引や好条件も出やすい時期

会場にとって「3ヶ月前」という段階は、セールスにおける大きなボーダーライン。
前述の通り、最初の打ち合わせである招待状の作成が始まる時期で、それ以降は新たな予約が入る可能性が下がるのです。
だから、このタイミングで会場を決めるお客様は非常にレアで、空いた会場を抱えている会場にとっては何とか予約してほしい存在です。
割引や持込み等の条件の融通が利きやすい、買い手有利の状況だと言っていいでしょう。

1年前に会場見学をして、今日決めたら●●万円引き!のような提示がされたという話もよく聞きますが、高額割引を受けて早めに会場を決めても、1年の間にキャンセルしなければいけなくなったら高額なキャンセル料を払うことになります。
そうすれば、高額割引の意味もなくなってしまいます。
3か月前の予約に対する割引とは、少々意味合いが異なるんです。

ちなみにキャンセル料は割引前の料金に適用されるところも多いので、申込時にはとにかく規約をしっかり確認してください。
割引等の特典を享受できるのは利用した人であることを忘れずに。

ハードはゆるく、サービスは妥協せず

ギリギリの予約は、ロケーションや日程、時間帯を柔軟に考えられる人におすすめできる方法です。
大規模なホテルや結婚式場であれば、余程の人気のところでなければ部屋がまったくないことはあり得ない。
結婚式がメインではないレストランやイベントホールも、空いている可能性は高い。
柔軟性をもって探せば、必ずいい会場が見つかります。

また、会場のディテールに確固たるこだわりがない人にはとても有効だと思います。
ハードにそこまでこだわらなくてもいい結婚式はできるものです。
装飾などでイメージをつくり込めば、見た目はいくらでも変えられるから。

こだわるべきはサービスなどのソフト。
それだけはギリギリの段階でも妥協せずに選びましょうね。

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