花嫁の手紙 書き方やマナーはある?

結婚式にかかせない演出として長年行われている花嫁の手紙。
ふさわしい文章やマナーが気になる方もいるのでは?
花嫁の手紙の内容や演出の中身について詳しく解説します。

花嫁の手紙はどう書くの?

「手紙」の形を取ってはいますが、中身は花嫁から両親へのスピーチです。
一般的なスピーチと同様に考えればわかりやすいと思います。
大まかな流れはこんな感じです。

  1. 導入の言葉
    まず簡潔に、ご両親への感謝や結婚式の日を迎えたことへの思いなどを書きましょう。
    例:「お父さん、お母さん。27年間私を大切に育ててくれて本当にありがとう。」
  2. 両親それぞれにメッセージ
    思い出のエピソードなどを絡めた感謝のメッセージを。
    親御さんの人柄などがわかるような文章にするといいでしょう。
    この後、きょうだいや祖父母など親御さん以外の家族へのメッセージを入れるのもおすすめです。
  3. 両親への締めのメッセージ
    ご両親に対してはラストメッセージとなる部分です。
    最も伝えたい感謝のメッセージを力強くシンプルに書きましょう。
    例:「お父さん、お母さんの子どもに生まれて幸せでした。これからも見守っていてくださいね。」
  4. 相手側の両親へのメッセージ
    「これからよろしくお願いします」といったメッセージを簡潔に。
    お相手の家族に対してのメッセージでもOKです。
  5. 結婚生活の抱負
    「明るい家庭を築きたい」「ふたりで力を合わせて頑張る」など、結婚生活への抱負で全体を締めます。

ゲストへのメッセージは必要?

冒頭にゲストへの言葉を入れるのもひとつの方法ですが、手紙はあくまでも親御さんに対するものなので必須ではありません。
手紙を読む前には司会者のアナウンスが入るので、ご両親は期待感と寂しさを募らせて第一声を待っているはず。
「お父さん、お母さん」「パパ、ママ」とすぐに呼びかけてあげるのがいいのではないでしょうか。

この後、新郎が両家からの挨拶をしますよね。
そこでゲストへの感謝は盛り込まれるはずなので、手紙では無理に入れなくてもOKなんです。
もし手紙にも入れておきたいと思う場合は5.のすぐ前がおすすめです。

手紙の文体はどんなものがふさわしい?

自分の親御さんに対しては、丁寧語をつける「ですます」調でも、普段通りの言葉遣いでも構いません。
お相手の親御さんやゲストに対する文章では敬語もしっかり使って書きましょう。
義理の親御さんに対して普段は親しい話し方をしていたとしても、ここではフォーマルな形で語りかけるのがおすすめです。

例:
「パパ、ママ、本当にありがとう。」
「●●さんのお父さん、お母さん、これからどうぞよろしくお願いいたします。」

手紙の長さは?

たくさん伝えたいことがあって長い手紙になるのもわかるのですが、長すぎるとゲストの感動が薄れてしまう可能性もあります。
長さもスピーチと同じく2~3分程度に収めるのがおすすめです。

手紙やスピーチは、その場にいる方たちに間違いなく伝わるように、いつもの会話のスピードよりもゆっくり読みます。
本番同様に一通り読んでみて、どのくらいの時間がかかるか計ってみましょう。
録音して聞き返したり、彼に聞いてもらったりして、長さや文章のわかりやすさをチェックしてみてください。

どんなものに手紙をしたためる?

花嫁の手紙はゲストの前で読むもの、綺麗な便箋やカードに書きましょう。
ドレスや会場コーディネートのテーマに合わせたものにして統一感を持たせてもいいですし、親御さんのイメージやお好みに合わせてもいいでしょう。

ウェディング当日、手紙はメインテーブルに置いておくこともあるので、一般的な封筒に入るサイズに収めておいて。
また、きっちり封をしてしまうと開けるのが大変ですし、会場によっては司会などの控えとしてコピーを取ることもあるので、封はしないでおきましょう。

ちなみに、読んだ手紙はその場で親御さんに渡されることがほとんど。
一般的な進行では両家の挨拶の後に親御さんも一緒に退場し、ゲストのお見送りの準備をすることになります。
花束などと一緒に一旦スタッフが預かって、後でご両親に渡されることもあります。

手紙は直前に書く方が多いのですが、すらすらと書けた!という方はなかなかいらっしゃいません。
前日はできればしっかり睡眠を取っておきたいもの。
文章は早めに考えはじめて決めておき、清書だけは前日にして、より一層の気持ちを込めてもいいかもしれませんね。

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