ウェディングのBGM 曲選びと準備のコツ

ウェディングの雰囲気に大きく影響する音楽ですが、簡単そうで意外と苦労する準備のひとつです。
何を選んでいいのかわからない方にも、音楽にこだわりたい!と気合を入れている方にも、それぞれに役立つBGM選びのポイントをお伝えします。

選曲のケーススタディ

出だしがいちばん重要なシーンがある

ウェディングには、音楽の出だしがとても重要になるシーンがいくつかあります。
例えばケーキカットは、司会の「ご入刀です!」というコメントをきっかけに、新郎新婦がケーキにナイフを入れ、それと同時に音楽が流れます。
ここではフェードイン(徐々に音が大きくなる曲)よりも、カット・イン(出だしで音がパーンと出る)タイプの曲がおすすめ。
カット・インの曲のほうがインパクトが強く、演出の内容にも合うのです。

曲の出だしを使わなくても、秒数を指定して途中から曲をかけることもできます。
サビのあたりは結構使えることが多いので、お気に入りの曲が使えそうかオペレーターに相談してみてください。

ゲストにサプライズを仕掛ける場面なども同じ。
ゲストにしっかり注目してほしいシーンですから、インパクトの強い曲で盛り上げ、ゲストの注目を集めましょう。

言葉を発するシーンでは歌詞はないほうがいい

「好きな曲は?」と聞かれたら、きっと多くの方がボーカルの入った曲を選ぶと思います。
でも、スピーチや手紙朗読など、言葉を発するシーンでは歌詞のない曲(インストゥルメンタル)がおすすめなんです。

例えば、手紙朗読。
親御さんへの感謝の想いを伝えるシーンですから、より思い入れのある曲を使いたいと思うのもわかります。
でも、歌詞がわかる音量にすれば朗読の言葉と重なって、聞き取りにくくなってしまう。
かといって音量を下げれば、肝心の歌詞が聞こえにくいですよね。

どうしても歌詞入りの曲を!という方に提案しているのは、手紙朗読の間は歌詞なしの曲を使用し、その後の花束贈呈の際に歌詞入りの曲を使用する方法。
手紙朗読と花束贈呈は、ほぼ連続した進行になるので、この方法ならどちらも印象に残すことができます。

外国語の歌詞は日本語よりもがかもしれ使いやすいかもしれませんが、やっぱり大好きな曲は大きな音量でかけられる場面に回しましょう。

音楽好きなお客様の中には、ヘビメタ尽くしや永ちゃん(矢沢永吉さん)尽くしなど、突き抜けた選曲もありました。
どちらも最初にご相談いただいたときはちょっとビックリしましたが、実際にはとてもカッコよかったです。
自分たちらしい選曲はオリジナリティある雰囲気づくりにかかせないですし、ジャンルやアーティストを揃えると、統一感が出しやすいというメリットもあります。
おふたりの好みの違いもあると思うので、上手にバランスを取って決めることも大切です。

BGMの準備方法

どんな準備をすることになるのか、詳しい方法や注意点を挙げておきます。

リストから選ぶ方法やオペレーターにおまかせする方法も

自分たちでゼロから曲を選ぶばかりではなく、音響オペレーターが新郎新婦と打合せをして、当日音源を準備してくれるサービスも一般的になりました。
また、用意されているBGMリストから選ぶだけでOKだったり、音源までオペレーターが用意してくれたりするので、準備もかなりラクになります。

オペレーターに好みの雰囲気を伝えて、完全におまかせで選んでもらうこともできますが、全ておまかせにしてしまうとふたりの個性が出にくいのが難点。
リストから選ぶ形でいいので、ポイントになるシーン1ヶ所だけでもぜひふたりで選んだ曲を使ってください。
そうすると、選んだ曲に合わせてそれ以外の曲を選んでもらえます。

自分たちで用意する場合は著作権侵害に注意

リストに入っているのはベーシックな曲が多いので、音楽好きの方は「ベタだなぁ」と感じるラインナップかもしれません。
自分で用意する曲については原盤を持参するのが基本で、レンタルCDやダウンロードデータはNGです。
これは曲を制作したアーティストに対する著作権料の関係からなんです。

会場のオペレーターが準備してくれる場合は申請は会場やオペレーターがやってくれるので、要件をクリアできているはず。
自分で用意するものについて、担当プランナーやオペレーターにしっかり確認してください。
大好きなアーティストや曲に関係する権利を侵害しないように注意しましょう。

定番の内容の箇所であれば、披露宴の細かい進行を決める前でも選曲することはできます。
早めに使いたい曲を集めて、吟味しておくといいですね。
会場にあるBGMを使う場合でも、リストの曲を一通り聞くなどして、ぜひ納得のBGM選びを

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