プロが喜ぶ「指示書」のつくり方
[目次]
要望を記した資料、いわゆる「指示書」をつくる花嫁さんが増えているそうです。これ、内容によってはプランナーや専門スタッフを困らせる要因になることも。理想を実現のために作成した資料が、その妨げになってしまう例もあるんです。
ではどんな「指示書」を作ればいいのか?プロのスタッフの力を最大限に発揮してもらえる資料づくりの考え方をお伝えします。

共通の前提条件:できる、できないがあることを理解する
会場それぞれにできること、できないことがあります。希望や理想をつたえるのはもちろん必要ですが、そのまま実現できない場合もあるということです。どうしたら希望に近い形に持っていけるのかを会場側と相談してみてください。
また、所要時間も考えなければいけません。希望の数が多ければ多いほど、それぞれに費やせる時間は短くなります。クオリティを追求するなら時間のゆとりも必要。優先順位をつけて取捨選択ができるようにしておくことも大切です。
ウェルカムスペース
基本的にウェルカムスペースは他のカップルと共有する場所。飾り付けのための時間も限られるので、あまり複雑なセッティングだと実現が難しいことも。そもそもテーブルに乗り切らないなど、イメージだけで考えた指示書に困惑するケースも多いんです。
細かい要望があれば先に担当プランナーに相談し、空間やディスプレイスペースのサイズを把握してから考えること。万が一実現できないという場合も、代替案をじっくり考えられます。
記載すること
- アイテムのリスト
- どこに何を飾るかの図や写真
※同じサイズのテーブルに飾った写真がベスト。床置きで撮ったものだと、まったく同じに並べても高さの違いでイメージが違って見えることもあるので、そこは理解の上で添付しましょう。
テーブルコーディネート
花は生き物。季節によって入手しにくい花材もあるので、思い入れのあるもの以外は、品種などの絞り込みをし過ぎないようにしましょう。似た花材を使うなど、プロのフローリストはいろいろなアイディアを持っているので、それを頼るべき。予算を賢く使うのにも役立つ考え方です。
また、フラワーベースやキャンドル、テーブルナンバーなどは希望通りのものが会場にあるとは限りません。譲れないポイントについて、形、素材、色など何が大事なのかを明確にし、それ以外は柔軟性を持たせておきましょう。結果的にはそのほうが納得感のあるものに仕上がるはずです。
記載すること
- 全体の雰囲気・イメージ
- 全体の予算
- カラーリング
- 使用したい花材
- 花器、花以外のアイテムのイメージ(キャンドル、オブジェなど)
- 席札・メニュー表の配置
- メインテーブル周りのイメージ
ブーケ
花材についてはテーブルコーディネートと考え方は同じですが、ブーケは水分を取り入れにくいため、持ちのよさも重要。テーブルフラワー以上にプロの意見を聞きながら決めるのがおすすめです。
ブーケはドレスを着て持つものなので、打ち合わせにはドレスの着用写真を必ず持参しましょう。それがないとご本人の身長、ドレスの大きさやカラーとのバランスがわかりにくいからです。イメージを固めすぎずに、プロの意見も聞きながら自分にとって最高のバランスを考えましょう。持ち込みの場合は、衣裳だけでなく会場や装花のイメージ写真もあるとフローリストもわかりやすいですよ。
記載すること
- 全体の雰囲気
- 1つあたりの予算
- 形や大きさ
- 色み
- 使用したい花材
ヘアメイク
ブライダルメイクはカメラのフラッシュや会場の照明など、強い光を浴びる場合はその想定で行います。また、ボリュームのある衣裳に似合わせるメイクであることも普段とは大きく違う点です。非日常の、いわば舞台メイクのようなものなので、ナチュラルメイク=ナチュラルに見えるメイクだという理解も大切です。
ヘアメイクに思い入れがあるなら、指示書をつくるだけでなくリハーサルをぜひ行いましょう。希望するヘアメイクが自分に似合うかどうかは、実際にやってみるのがいちばん。お金はかかっても納得いく仕上がりを模索できます。なお、メイクの段取りはヘアメイクさんによって異なるので、手順よりは仕上がりを重視しましょう。やってもらったメイクにどうしても納得いかないなら、そのパーツだけセルフメイクにするのもひとつの方法。眉やアイラインなどはセルフでという花嫁さんが増えています。
また、肌が弱い、化粧品でかぶれたことがあるなど、心配なことは必ず伝えてください。普段使っているものを持参してもらうなど、なるべく負担のない方法を考えてくれます。
記載すること
- なりたいイメージ
- イメージに近い画像
- メイクの色や質感
- ヘアのボリューム感のイメージ
- アクセサリーの形や色、大きさ
フォト・ムービー
挙式披露宴、前撮りに関わらず「指示書」が増えていて、時間との戦いになりがちなのが撮影。そして、SNSなどでたくさんの写真を見てこれと心に決めている花嫁さんと、ロケーションや時間帯の関係で再現が難しい状況に悩むフォト・ビデオグラファー(+担当プランナー)の間で想いのすれ違いが起こってしまうことも多いんです。
もし撮影の打ち合わせがあるなら、指示書はその前に作成して持参しましょう。ポーズの希望なのか、アングルや背景の希望なのかなど、食い違いがないように確認ができるからです。イメージの再現が難しければ代替案を練ることもできますよね。
実際にフォトグラファーさんに聞いたのは、事前に希望がわかっていれば、スタジオならライティングの検討、ロケーションなら位置やカットのシミュレーションができるということ。撮りたいイメージがより確実に実現できます。
また、前提条件にも書いたように、クオリティを追求するなら時間のゆとりも必要。最初は緊張して表情も硬くなりがちですが、時間が経てば慣れてくるので、ゆったり撮れることもいい写真や動画を残すポイントなんです。細かくカットを指定するより、プロのセンスを信じてある程度おまかせするのも成功の秘訣です。
記載すること
- カットやシーンのイメージ(複数あると把握しやすい)
- ポーズのイメージ
- 衣裳コーディネートの内容
- ロケーションの情報
おまかせの場合も嫌なことがあれば伝えておこう
「指示書」をつくらないとダメなの?と不安になる必要はありません。なくてもプランナーや各スタッフがしっかり希望を把握してくれます。私も新郎新婦や専門スタッフとの確認のために、スタイリングや写真のカットイメージなどは画像を入れた資料を作成しています。
希望が特にないけれど、嫌なこと、避けたいことはあるという人も多いと思います。プランナーを含め、専門スタッフにとってはそれも大事な情報なので、必ず伝えるようにしましょう。
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