現代の自宅婚 挙式や披露宴の演出はどんなことを?
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新型コロナの感染者数増加を受けてミニマムな結婚式に興味を持つ方もまた増えそうです。コロナ禍で注目されている自宅婚(自宅ウェディング)をご存知ですか?
自宅婚とは、戦前くらいまで日本で一般的だった結婚式の形。日本家屋はふすまを取り払えば複数の部屋をつなげて使えますから、昔は自宅での宴席も設けやすかったのでしょう。村の庄屋さんなど、財力のあるお家の座敷を借りて行うことも多かったようです。当時は三日三晩、近しい人から順に複数の披露宴を行っており、たくさんの人を入れ替わり立ち代わりでもてなしました。
では、現代の自宅婚ではどんなことをするのがいいのでしょう?
挙式
まず、どこでもできる挙式として思い浮かぶのは人前式でしょう。セレモニーの内容も自由ですから、セルフプロデュースで行う場合も考えやすいと思います。
私が人前式で最も大切にしているのは誓いの言葉。指輪の交換も今や欠かせないセレモニーですね。和の挙式ならいわゆる”祝言”そのものとなり、より本格的な自宅婚に。日本の挙式の中心的なセレモニーである三々九度を取り入れてみてください。
実は神前式や仏前式も、出張を引き受けてくれる神社や寺院があれば可能です。氏神様や菩提寺など、縁のあるところに聞いてみては?自宅から近ければ、挙式は寺社に出向いて行ってもいいですね。キリスト教式もプロテスタントなら結婚式場に出張しているので、一般のお家への出張も相談することはできると思います。
ちなみに、私が過去にお手伝いした自宅婚の場合、挙式は神前式とキリスト教式でした。神前式のケースは、お家の近くの神社から宮司さんと巫女さんにお道具類も持ち込んで設えていただきました。キリスト教式のケースはお父さまが牧師さんだからというちょっと特別な理由だったのですが、親御さんが自ら行う挙式は本当に素晴らしかったです。
披露宴
今、自宅で結婚式をしたい方は、多くが家族を中心とした少人数ウェディングを想定されていると思います。家族中心の披露宴ならこれといった演出は必要ないかもしれませんが、より和やかな時間になるような演出をいくつか準備してみてはいかがですか?
両家顔合わせに全員がいなかった場合は、両家の家族の紹介を。人となりがわかるような紹介ができるといいですね。一般的な披露宴ではなかなか行われないきょうだいのスピーチもおすすめ。甥御さんや姪御さんがいるなら、その子たちからもひと言もらってみて。可愛らしいスピーチは場をぐっと和ませてくれます。食事の時間を割かなくても、席次表のような冊子を用意すればそこに書いてあることを話題に会話も弾みます。
式場での披露宴は2時間半が一般的ですが、それが絶対ではありません。お料理もコース料理や会席料理である必要もないんです。オードブルやお弁当、時間帯によって、また場所が狭い場合などはお茶とお菓子でお茶会スタイルのウェディングもアリです。
会場はどちらの家でもOK
新婦は実家で花嫁衣裳に身を包み、新郎の家に行って、そこで祝言を行う。そんな古い時代の考え方に則るなら、結婚式は新郎の家で行うことになります。でも今や、新郎新婦は結婚を機に両家から独立して新しい家庭を築きます。広さや立地など物理的な事情もあるでしょうし、どちらの家で行っても全く問題はありません。
例えば欧米の古いしきたりは日本と全く逆で、新婦の家で結婚式をするのが一般的でした。挙式を行う宗教も新婦側の信仰に準じて選択されていました。世界中を見渡すといろいろな考え方があるので、日本の風習にとらわれず、自分たちに最もしっくりくる方法を選択するのがいいのではないでしょうか?
リビングの家具を動かしてスペースをつくり、庭など別のスペースも組み合わせるなど工夫するのも自宅婚ならではの楽しみ。長年親しんだ自宅の庭での記念写真も忘れずに撮ってほしい。その後は毎年同じ場所で家族写真を撮れば、結婚式が名実ともに家族のスタートになります。新郎宅で式をする場合も、花嫁の支度は生まれ育った新婦宅で行うのも素敵です。
セルフプロデュースのチャレンジもおすすめな自宅婚、足りないところだけ私たちプロを活用していただくのも大歓迎です。準備に行き詰まったらいつでもご連絡くださいね。
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