結婚式の招待状

招待状は結婚式のイントロダクションであり、コーディネートの始まりと言えるアイテム。
親しい方のみを招待するカジュアルなパーティでも、招待状をしっかりと出すことで会に重みが加わります。
差出人や文面、デザインを見て当日の雰囲気を想像し、服装などを決める方も多いので、吟味して選びたいものですね。

招待状を発送する時期

基本的に、披露宴の約2ヶ月前にゲストにお届けします。
最も丁寧なのは直接手渡しすることなので、会社関係の方や、よく会う親族、お友達などには手渡しで、遠方の方には郵送でお届けします。

本状に記載する日付は「○月吉日」とするしきたりなので、明確な日付は入りませんが、縁起を担いで大安や友引に手渡しや発送します。

返信はがきの返信期日

披露宴当日の約1ヶ月前を返信期日とし、本状の一番下に小さい字で記載する「追記」に記載します。
その期日も、縁起を担いで大安や友引に設定します。

発送から返信期日は最低2週間あけるものとされていますので、期日ギリギリのお届けでは、相手に失礼になるので気をつけましょう。
都合で期日ギリギリの発送になる場合は、本状の追記の記述を「折り返しご返信ください」とするのが一般的です。

逆に送付が早すぎるのも、相手がすぐに出欠の判断が定められなかったり、先過ぎて忘れてしまったりします。
早めに日程をお知らせするのであれば、電話やメールなどでお知らせするようにするか、海外で一般的な「Save the Date」というお知らせ状を作るのがいいでしょう。

招待状の中身

案内状である「本状」、出欠を確認するための「返信はがき」、一部の相手に対して、本状に記載せずにお知らせするための「ふせん」、会場の場所を示す「地図」、これらを入れるための「封筒」が必要です。

フォーマルなお知らせなので、封書でお送りするのが正式であり礼儀です。
出欠確認も「返信はがき」を使って行うのが慣例です。

本状には何を書く?

本状に記載するのは基本的に以下の3つです。

  1. 結婚の報告
  2. 披露宴への招待
  3. 披露宴の情報

文面には決まった形があります。印刷会社の商品を選ぶ場合はサンプルの文面も用意されているので、そこから選ぶか、サンプルをベースにして文章を決めれば安心です。堅めの文章から柔らかめの文章までいろいろあって、必ずしも堅苦しい文章にすることはありませんが、ゲストの顔ぶれに合わせて、失礼のないものにしましょう。

招待状を誰の名前で出すのか、「差出人」を最初に決めますが、

  1. 両家の親(父が基本)
  2. 新郎新婦本人

のどちらかになります。
なお、どちらかに決められない場合は、両方の名前を載せる、
3. 両家の親と新郎新婦の連名
という方法もあります。
媒酌人がいる場合は、文中にそのお名前を書きます。

招待状の文面に句読点(「、」や「。」)は付けません。
おめでたいことが「終わる」、ふたりの仲を「区切る」ことがないようにという、昔からのしきたりです。

挙式に親族や一部の友人のみを招待する場合は、本状には案内をいれず、「ふせん」を入れてお知らせします。全員を招待する場合は、本状に挙式と披露宴両方の案内を書きます。
なお、会費制の場合は、日時や会場を記載した後に、金額を記載します。

末尾に小さな文字で記載する「追記」に返信はがきの返信期日を書きます。
服装の指定(ドレスコード)などがあれば、それも合わせて記載します。

テーマやコンセプトを設けている場合は、そのテーマを招待状で伝えるのもいいでしょう。
ゲストがより楽しみな気持ちに、そしてテーマを意識して参加してもらえるはずです。

新郎新婦名義で出す場合の文章例

返信はがきのあて先

基本的には、差出人の住所を返信先にします。
差出人が親ならそれぞれの実家、本人ならそれぞれの現住所ということになります。
ただし、返信はがきの出欠を基にして、後に席次を作る作業をするわけですから、差出人は親の場合でも、返信先は本人としても構いません。

逆に、招待状を出した後に引越しをするなどの場合は、本人が差出人の場合でも、確実に受け取れる実家を返信先にしておくと安心です。
郵便局の転送サービスは確約されたものではないので、受け取り漏れなどがないように考えましょう。

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