セルフプロデュース指南:スタイリングシートをつくってみよう

ウェディングにはスタイリング要素が欠かせません。プリーマ ウェディングのプロデュースでは、まずカウンセリングを行ってテーマやコンセプトを決め、「プロットシート」という資料を作成します。そこにはもちろん経験や専門性も駆使しているためコツがいるものの、もちろん手作りも可能。ぜひ作ってみませんか?

言葉で希望をうまく伝えられるか心配でも、パッと見てわかるように資料をつくっておけば大丈夫!自分の頭の中の整理に、お相手との希望の共有や確認に、専門スタッフへのリクエストにと大活躍してくれる資料、ここでは「スタイリングシート」と呼ぶことにしましょう。そのつくり方のプロセスとコツを特別にお教えします!

ウェディングのスタイリングにはどんな要素がある?

ウェディングは実にたくさんのアイテムの組み合わせでつくられています。例えば「ウェディングドレス」の場合、

  • ドレス
  • 小物・アクセサリー
  • ブーケ・ブートニア
  • ヘアスタイル
  • メイク

の5つのアイテムやサービスで構成されています。ドレスを2点着るなら倍の10アイテムになります。

また。披露宴の印象を左右するアイテムを上げてみると、

  • 招待状
  • 会場装飾・ディスプレイ
  • 席札・メニューカード
  • ウェディングケーキ

カテゴリだけで4つあります。これらもやはりスタイリング的な観点で組み合わせを考えていきます。

  • 料理・飲物
  • 引出物
  • 演出(映像や音楽、照明など)

も、スタイリングという概念から遠そうに感じるかもしれませんが、見た目やイメージも考えて選ぶという点ではその要素を持っているんです。

結婚式の準備では、これらのたくさんのアイテムを、ほぼバラバラのタイミングで、それぞれ違うスタッフと打ち合わせをしていきます。担当のウェディングプランナーが間に立って取りまとめをしてくれたとしても、これだけたくさんのことを決めるのが初めての経験という方もいて、実際に打ち合わせが始まってみて理解したという方も多い。お仕事などで慣れている方は別として、このたくさんのアイテムを決めていく作業はなかなか大変な上に、打ち合わせのタイミングがずれることで余計に難易度が上がってしまうようです。

 

スタイリングシートがあるといい理由とは?

そんな中で活躍するのがスタイリングシート。こんなドレスをこんな小物やヘアスタイルで着たいとか、こんなカラーリングや雰囲気で会場を飾りたいとか、自分たちが持っている希望をイメージに近いビジュアルでまとめます。スタイリングされた「結果」を見た目でスタッフに伝えられます。

また、自分たちの希望を振り返るのにも役立ちます。ウェディングはふたりで行うものですから、ふたりの希望を盛り込んで作っていきます。しかし、最初からふたりの希望がぴったり同じということはなかなかないため、どんなに話し合っていてもブレてきてしまうこともあるんです。また、長い準備の途中で、素敵!と思うものが増えてブレてしまうこともあります。そんな時に最初に立ち返り、軌道修正することができるんです。

では、スタイリングシートをつくる手順を見ていきましょう。

1.テーマ・コンセプトを決めよう

テーマやコンセプトはウェディングの軸となるものです。大きく分けて2つの方法があります。

1つめは、好きなものや日常の中からテーマやコンセプトを見つける方法です。好きな色やファッション、趣味・特技などです。季節や年中行事も題材になります。

2つめは、特に女性が持っているウェディングへの憧れや夢のイメージをテーマやコンセプトに反映する方法。映画のワンシーンや、外国のウェディング、思い出の地など。映画や小説なども題材になります。

コンセプトやテーマを決める際には、ゲストの顔ぶれや招待人数も頭において考えましょう。お呼びするゲストによってフォーマルにするかカジュアルにするか、適した雰囲気が見えてきます。おもてなしとしてふさわしい形を見極めながらテーマやコンセプトを決めていきます。

2.ビジュアルを集めよう

テーマやコンセプトが決まったら、次にそのイメージを伝えるための画像(ビジュアル)を集めます。

  • テーマやコンセプトに合っている
  • 好きだと思う

この2点に当てはまる画像をSNSなどでブックマークしていきましょう。雑誌やカタログで見つけたものは写真に撮ってまとめておくと便利です。最初はあまり統一感にこだわらず、気になったものをどんどんブックマークしていってください。

ドレス、フラワーなどアイテムそのものの画像よりも、スタイリングされた全体感がわかるような画像が理想なのですが、まさにこれ!という画像はなかなか見つからないはず。1枚で表現しようとせず、ドレスの形はコレ、素材はコレ、ヘアスタイルはコレ、ヘアパーツはコレと、別々の画像を組み合わせて伝わるシートをつくると考えてみてください。

雰囲気が伝わる画像もいいヒントになるのでぜひ入れておきましょう。アクティブな演出で賑やかそうな様子、ゲストとおしゃべりしている様子、ご親族が落ち着いて楽しんでいる様子など、チョイスからどんな雰囲気がいいと思っているかがわかります。

ちなみに、先にいいなと思うビジュアルを集めて、その傾向からテーマ・コンセプトを決めてもOKです。1.をやってみたけれどなかなか思い浮かばない、という方は逆の順で試してみてください。

3.集めたビジュアルをまとめよう

ビジュアルを集めたら、次はこれを分類し、選択してまとめていきます。集めた画像を似たもの同士で分類していくと、傾向がいくつか見えてきませんか?既に統一感ができ上がっているなら、そのイメージを基にまとめればOK。いくつかの傾向に分類されているなら、そこからベストと思うイメージを選んで、それを基にまとめていきましょう。

テーマ・コンセプトによっては、ビジュアルのイメージとが完全一致にならない場合もあります。例えば「春」というテーマに決めた場合、いろいろな春の表現が考えられますよね。春をキュートに表現することもできるし、スタイリッシュに表現することだってできるわけです。選んだ画像を分類すると、いくつかのイメージが浮かんでくるはずなので、そこから最も自分たちに合うと思うイメージを選ぶようにします。

そして、選んだイメージの画像をさらに絞り込んでシートにしていきます。衣裳の着用イメージ、会場装飾、ペーパーアイテム、演出イメージという感じで、ウェディングの要素を網羅しているのが理想です。1枚の画面にコラージュのようにまとめていくと統一感を取れたものにしやすいでしょう。WEBなどで選んだ画像をデジタルツールで組み合わせてもいいですし、画像をプリントして紙やボードに貼りつけていってもいいでしょう。

「プロットシート」の中の衣裳のスタイリングのページ

完成したスタイリングシートは、ウェディングプランナーをはじめ、ドレススタイリストやヘアメイク、フローリストやフォトグラファーなど、打ち合わせで各スタッフに共有します。ちなみに、私の場合はサービススタッフや司会者など、スタイリングにあまり関係ないと思われるスタッフにも共有しています。ふたりの理想の雰囲気が伝わって、自然と当日の空気感に反映されるはずだからです。

統一感のあるウェディングにするにはおふたりの間での希望の統一とスタッフへの伝達が重要になります。スタイリングシートを最初につくることで、準備や打ち合わせがスムーズになるはずです。ぜひトライしてみてくださいね。

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