会費制ウェディングの金額設定
会費制ウェディングでよく質問に出るのが、会費の金額設定。
いくらが妥当なのか、決めかねる方が多いようです。
「1.5次会」というのは業界用語で、それをメディアが表で使ったために定着してしまったものなのなので、定義が曖昧。
スタイルも金額も決まりはない分、人によって基準もバラバラなのです。
披露パーティの主旨で行うのであれば、1万円以上の会費にすると、主旨も伝わりやすいでしょう。
そして、もてなし(食事やギフト)の内容、予算とのバランスで金額を決めます。
以下、私たちが考える会費とおもてなしのおすすめのバランスです。
※ギフトは予算1,000円程度のもの、プチギフトではありません
一般的且つ常識的なおもてなしをベースにするならば、新郎新婦がいただく金額(ここでは会費)と、ゲストにパーティ内で提供する内容が同程度になるように考えます。
ゲストは、支払った金額と提供される内容が同等以上と感じれば満足する……それは理解できますよね。
ということは、金額よりも下回っていると感じられれば不満に思う、つまり「高かったね」「しょぼかったね」と言われてしまう可能性が高くなるわけです。
会費制の場合はブッフェ料理が中心になりますが、より披露宴らしい雰囲気にしたいなら着席スタイルが、カジュアルパーティの雰囲気にしたいなら立食パーティがいいでしょう。
同じブッフェでも、座って食べられるのと立ったままではくつろぎ感が全く違うので、ゲストの顔ぶれを考慮することも大切です。
上司や親族の方がいる場合と、友人だけの場合では、ふさわしいスタイルも異なるのです。
また、料理の内容やボリュームもスタイルによってふさわしい内容が異なります。
着席の場合、フォークとナイフを使って食べるような料理もメニューに含まれますが、
立食の場合は、立ったままでも食べやすいものでメニューが構成されます。
自ずと、着席はしっかりめの、立食は軽めのメニューになるので、着席用のメニューのほうが金額も高くなります。
予算を抑えるために、着席スタイルで立食用のメニューを出してしまうとどう見えるでしょう?
会場のしつらえは着席で披露宴風なのに、軽い食事を出された、という印象になりかねません。
逆に、立食スタイルで着席用のメニューを用意すると、立ったままではかなり食べにくいため、それもまたもてなしのレベルが低く見えてしまいます。
会費をもてなしに当たるアイテムの予算に充てるとしたら、衣裳やヘアメイクなど、他の予算はどうするのか?
「自己負担なし!」と大々的に宣伝しているウェディング会社を見かけるようになりましたが、少なくとも、新郎新婦自身にかかる費用は自己負担にするべき。
ゲストは服装にかかるお金も交通費も自己負担で来てくださるのですから、最低限、自分たちにかかる費用は自分たちでまかなうことを考えるのがマナーです。
ご祝儀をいただいて行うウェディング以上に主旨やコンセプトが大事になるのが会費制のウェディング。
会場によって会場費や料理の単価なども大きく異なるので、最初に会費を設定し、その会費に見合うスタイルを考えてから、予算内でスタイルを実現できる会場を探すという手順で準備を進めれば間違いありません。
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