レストランなどのウェディングは結婚式場と同じと考えない

レストラン、イベントスペース、ガーデン、自宅など、結婚式用の施設ではない場所での結婚式。
考え方のベースにしてほしいのは「結婚式場と同じにしようとしない」ことです。
その理由は、結婚式用につくられた施設とは設備が全く違うから。

例えばウェイティングスペース。
レストランなどの会場では、充分な待合室がないことがほとんど。
(充実している会場はもはや「結婚式場」カテゴリに入れていいと思います)
私が以前所属していたプロデュース会社の提携先には、待合スペースがないレストランがいくつもありました。
そういう場合は、例えば受付開始と同時に座席への案内をするのがデフォルトでした。

受付が始まるより早く到着されたゲストはどうしたか?
準備が整うまでお通しできないので、近くのカフェなどを丁重にご紹介して、時間になったら改めてお越しいただくようにお願いしていたんです。
その不便さもご了解いただいた上でご利用いただいた新郎新婦や、事前にご案内していたとはいえ、快くまた外に出てくださったゲストにも感謝しかありません。

最初は私も驚きました。その前の職場がなんでも揃う結婚式場でしたから。
ないものはない、物理的に仕方ないんですよね。

発想の転換をする

大きなテーブルがないならテーブル以外の場所に花を飾ればいいし、サービススタッフがいないならフルコースを出さなくてもいい。
ホームパーティやキャンプのような感覚で考えてみると、本当の意味でオリジナリティあるウェディングができるはずです。

挙式スペースを待合スペースと兼ねていた会場もあって、ご親族に驚かれたことは何度もあります。
そこでは、セレモニーに入る際の空気の切り替えをいかに行うかを考えて、プランニングしていました。
お帰りの際に「こういう結婚式もいいね」と声を掛けてくださるゲストもたくさんいらっしゃって、それも自信になったものです。
今ではレストランはもちろん、美術館やイベントホール、役所の建物ですら、ちょっと広めの素敵な場所を見ると、ウェディングをするならここを●●に、ここは▲▲にと使い方を考える変なクセが……。

心地よさを追求する

スペースだけは付け足せない。
そこにある施設・設備でできる限り心地よく、楽しく過ごしていただくかを考えるのがプランナーの仕事だということを学びました。
これはウェディングに限らず、もてなしの根幹となる考え方でもあります。
心地よさや楽しさは環境によって様々、みんな違ってみんないいんです。

”楽しい集まり”をつくろうと考えて

一般的な結婚式を前提にしてしまうと「ない」ことばかりが目についてしまいますよね。
だから結婚式をつくろうとしないで、”楽しい集まり”をつくろうと考えましょう。

ご友人との集まりと異なり、いろいろな年齢層が集うウェディング。
結婚式場でないからこそ、アイディアやアドバイスがほしいとご連絡をくださるお客様も多いです。
お悩みやお困りごとがあればどの段階でもお問い合わせくださいね。
既に申し込みを済ませた方やセルフプロデュースの方も大歓迎です。

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